田村隆成「運命を拓く」

政治・経済などを占いの観点から研究しています。

十二運星

 

十二運星の種類

 

十二運星とは、長生、沐浴、冠帯、建禄、帝旺、衰、病、死、墓、絶、胎、養の十二をいいます。干と支との関係の盛衰などを示す星です。日干から導き出して、人の性格や才能、運勢をみていきます。

この十二運星は、運勢の強弱、盛衰を人間の一生に当てはめ名付けたものなので、病気になることでも、死ぬことでも、墓にはいることでもありません。人間が母親の胎内に宿ったときから、誕生、成長、一家を構え、やがて衰えて永遠の静けさに戻っていくまでの各段階を表現しています。

 

長生 母の胎内で育つこと

沐浴 産湯を使うこと

冠帯 一人前になること

建禄 仕事を始める

帝旺 人生の最盛期

衰  身体が衰える

病  病気になる

死  死ぬ

墓  墓に入る

絶  絶える

胎  母体に宿る

養  母体内で養われ大きくなる

 

十二運星の運勢の強弱

強  建禄、帝旺、冠帯、長生

中  胎、養、沐浴、墓

弱  衰、病、死、絶

 

十二運が強ければ良い運勢かといえば、そうではありません。強すぎる運気がかえって障害になることもあります。

 

十二運星のあらわす性格

長生

聡明、温厚、円満、発展

明るくのびやかで、芸能または技術の才能があり、何事もに積極的。強星といっても性格はおとなしく、気持ちにゆとりがあります。トップに立つよりか補佐役、あるいは独自の力で才能を伸ばせる職につければ、ある程度リーダー的立場で才能を発揮します。

 

沐浴

率直、好色、学芸、技術

熱しやすく冷めやすい性格。移り気のために職業や住居を転々としやすい。風流心に富むものの耐久力が弱く、しばしば新規まき直しをする傾向があります。情欲にも流れやすく家庭面や異性問題に悩まされることもあります。

 

冠帯

自己本位、人との衝突、上昇開運

我が強く、すぐに威張りたがるので人と衝突しやすい性格です。俊敏で気の利く反面、トップに立たないおさまらない人が多いです。先見の明があり、思い通りにいけば出世も早いのですが、上司や先輩に楯突いて失脚するおそれもあります。

 

建禄

活発、温良、独立開業、実行力

活発で積極性のある人です。独立独行型なので、寛大性にやや欠けるところがあり、他人の口出しされるのを嫌がります。また他人の思惑などは気にしないところもあります。人情味があるので、社会的信用が大です。

 

帝旺

強気、独立独歩、地位、名誉

どんな試練にあってもへこたれることがなく、逆に盛り返すという実力を有します。学術、技能の分野でもその第一人者として活躍します。ただ、帝旺のある人は、自尊心が高く、妥協し難く、浪費癖、未練たらたらな人もいます。

 

慎重、保守的、継承、猜疑心が強い

物事に慎重で保守的な人です。他人と争うことを好みません。自己主張は控えめですが、内面には自尊心が強く存在し、取り越し苦労が多いです。

 

神経質、親との縁が薄い、多趣味

潔癖で神経質で、多芸多趣味な人です。社会的な交際もあり、人から信用され世話役を引き受けることも多いです。その分、心身ともに過労に陥りやすいところがあります。

 

派手好き、せっかち、学芸技術

頭脳明晰で、先見の明がありますが、決断力が鈍く、せっかくの好機を逃してしまうことも。器用なので芸術技術的才能に恵まれる人が多いです。

 

強欲、蓄積、宗教、別離

コツコツと浪費せず堅実的なタイプと、経済的観念が豊かで事業家として成功するタイプの2通りがあります。基本的には、綿密に計画するのが得意で、忍耐力もあり根気よく働く人です。中年以降から好調運となるようです。

 

小心、激情的、心身不安定、変動

一つのことを粘り強くやり遂げることが苦手で、新しいことに手をだしてもやりっぱなしの傾向があります。お人好しすぎるところもあり、苦い目にあいながらも人を疑うことを知らないところがあります。

 

ムード好き、依存症

周囲の環境に流されやすく、どちらかというと目先のことにとらわれやすいので永続性に欠ける面があります。性格は従順で暴力を嫌い、上品に振舞いますが、束縛されることは嫌いです。

 

忍耐力、苦労性、養子

実直で円満、明るく楽天的な人です。とても辛抱強く、何事にも一生懸命ですが、気苦労の多いタイプです。