「世界で最も貧しい大統領」は「心も最も豊かな大統領」ホセ・ムヒカ氏
2009年11月にウルグアイ大統領選挙に当選し、2010年3月1日より2015年2月末までウルグアイの第40代大統領を務めた。バスク系ウルグアイ人。
愛称はエル・ペペで、ムヒカは給与の大部分を財団に寄付し、月1000ドル強で生活しておりその質素な暮らしから「世界で最も貧しい大統領」としても知られている。
1935年5月20日生まれ
「丙」日生まれ、5月生まれの「巳」月ですから「身旺」。
15歳から34歳まで大運が、己(ツチノト)戊(ツチノエ)で埋金状態で非常に苦しい時期。
貧困な家庭に生まれ、25歳ぐらいから極左都市ゲリラ組織ツパマロスに加入しゲリラ活動に従事する。
6発の銃弾を受け4度の逮捕、そのうち2回は脱獄している。
1972年に逮捕され、1973年から1985年までウルグアイ軍事政権の下で13年間収監されていた。
35歳から20年間「刧財」「比肩」が廻っており、45歳から54歳の「比肩」。
ムヒカ氏の中心星「偏財」にとって最大の試練の時期。
55歳以降は身旺でもあり大活躍することとなる。
65歳になるとマヤの青の時代*1に突入し、下院議員選挙に当選、2005年農牧水産大臣に就任する。
2009年ムヒカ氏の黄色の時代*2に大統領に当選。
0学占いでも2009年は「再開」の年*3に大統領に当選。
月王星の女星、魚王星で67歳から85歳の大器晩成型にぴったりと当てはまる。
世界で最も貧しい大統領と言われるが、心においても最も豊かな大統領といえる。
極端な反米左派政策を取らず「偏財」が中心にあり「建禄」もあるので、経営能力のある大統領であった。
マヤ暦のKIN番号ではK227 青い手、白い風、音6。
若き日にキューバで革命に成功したカストロ K147 青い手、黄色い種、音4。
ムヒカ氏が影響を受けたチェ・ゲバラ K37 赤い地球、青い手、音11。
共にムヒカ氏のガイドキン*4。
4月5日、かつて「世界で一番貧しい大統領」といわれた『ホセ・ムヒカ前ウルグアイ大統領』が初めて日本を訪れました。
今回は約一週間滞在し、大学生を対象にした講演会などを行う予定とのこと。
《2012年6月、ブラジルで開かれた国連の会議で、各国の代表者のスピーチが続いていた。南米の小国、ウルグアイのホセ・ムヒカ大統領の順番は、国連加盟国193カ国の最後だった。
「ドイツ人が1世帯で持つ車と同数の車をインド人が持てば、この惑星はどうなるのだろう」。質素な背広にネクタイなし、チョビひげ姿の老人が、身ぶり手ぶりを交えて世界が直面する危機について訴えた。聴衆はまばらだった。
ところが、インターネットで紹介されると、評判は世界に広がっていく。日本でも、スピーチを題材にした絵本の発行部数が16万部を超えたほどだ。昨年大統領を退いたムヒカさんが明日、初めて日本を訪れる。
ムヒカさんは、元極左ゲリラの経歴も持つ。政治家の誘拐や強盗の罪で、4回投獄され、2回脱獄している。警官から銃弾を受け、生死の境をさまよいもした。大統領在任中は、「粗悪な麻薬の方が危険」との理由で、マリフアナの合法化に踏み切っている。
なにより話題になったのが、「世界でいちばん貧しい大統領」と呼ばれるほどの質素な生活ぶりである。豪華な大統領公邸には住まず、首都郊外の農場での夫人と犬や猫との暮らしを愛した。報酬の7割近くを寄付し、愛車は1987年製のフォルクスワーゲンである。
そんなムヒカさんの目に、日本はどんなふうに映るのだろう》
4月6日の記者会見で、「どういう部分が、人を引きつけると思うか」という記者の質問にムヒカ氏は次のように答えています。
「私にも明確な答えはないが、私がさまざまな場で提言してきた考えは、日本で伝統的に引き継がれてきた文化の根底に、通じるのではないか。だから私のメッセージが日本の方に響くのかなと思う。昔の日本の文化は、私の伝えるようなメッセージを持っていたと思うが、西洋化された日本文化によって、今は見えなくなっている状態ではないかと思う。私のメッセージに、(日本人が)注目しているというより、日本文化の底流にあるということが、響く要因ではないか」
このように西洋化される前の日本文化の底流にあるものと、ムヒカ氏の提言が相通じることを述べています。
また次の発言は、とても印象に残ります。
「若者に目指してほしいのは、小さな世界だ。鳥の世界といってもいい。鳥は、毎朝起きると喜ぶようにさえずる。喜びが沸き上がるような世界を目指してほしい。貧しく、厳格に生きるべきだと言っているのではない。実践してほしくないのは、富に執着したり富を求めるために、絶望にかられて生きるように、生きてほしくないということだ。
人生には、ささいなことでも、大切なことがある。愛をはぐくみ、子どもを育て、友人を持つ。そのためにこそ、人生の時間を使って欲しい。私たちが生きている世界が、天国になるのも、地獄になるのも、私たち次第だ。エゴが支配する世界ではなく、エゴを捨てた世界が、できるのではないか。
人間はだれもがエゴイズムを持っている。生活のために戦わないといけないからだ。同時に、人間は社会が必要。1人では生きられない。正しく生きられる文化をつくらないといけない。自分のエゴに満足するため、他者を破壊しないといけないような文化であってはならない」
ホセ・ムヒカ氏は1935年5月20日生まれ K227 青い手 白い風 音6です。「音6」のポイントは「グランディング」です。実際に、地に足をつけるべく、一つひとつを遂行することで大きな影響力をもちます。「青い手」や「白い風」は「ハートのチャクラ」を意味する「2系」であるため、心に強く感じることで、実行力や発言力がよりパワフルになるでしょう。
この国のあり方、政治の向かうべき方向など、学ぶことは山ほどあります。ムヒカ氏の言葉を真摯に聴く人々がある程度いなければ、この国の未来は危うい気がします。
越川宗亮 シンクロ通信 4月7日 より抜粋
来日中のムヒカ・ウルグアイ前大統領は10日、
広島市の平和記念公園を訪問し、原爆資料館を見学。館内で、 原爆の惨状を伝える展示を真剣な表情で見て回りました。
芳名録にはスペイン語で「倫理を伴わない科学は、想像もできない邪悪なものに利用されかねない。 地球上で人間だけが同じ過ちを繰り返す」と記帳しています。
《「世界で最も貧しい大統領」と称された南米ウルグアイ前大統領のホセ・ ムヒカさんが初来日し、 世界を感動させた熱いメッセージが日本でも注目を集めている
ゲリラ活動から約13年間の獄中生活を経て政治家に転身。大統領になってもノーネクタイのラフなスタイル、 官邸に入らず農場に住み、 報酬の多くを慈善事業や政党寄付に充てて自身は質素な生活を貫く 姿は、「ホセ・ムヒカの言葉」(佐藤美由紀著、双葉社)に詳しい
ムヒカさんを有名にした2012年ブラジルでの国連会議演説。「貧乏な人とは、少ししか持っていない人ではなく、 無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」と、 賢人の言葉を引いて西洋の大量消費社会を痛烈に批判した
裕福な国の消費モデルをまねず、生活スタイルを見直すべきと訴えたムヒカさんに感動したのが脚本 家の倉本聰さん。震災5年で「今こそ福島の人に読んでほしい」 と、前掲の本10冊を本紙の読者に寄贈した
260通もの応募はがきの中には「政治家こそ読んで」という書き込みも。 国民目線を貫いた政治姿勢と生活ぶりは政治家に限らず、 私たち県民の生き方や思考方法すら変えてみてはどうかと、 胸に迫りくる》
(福島民友 “編集日記” 4月10日)
ムヒカ前大統領の行動や思考は現代社会の問題への数少ない解決法を示してくれています。どちらにしてもこのままでは、 ほとんどの国々が立ち行かなくなるでしょう。 金銭を中心とした消費のスパイラルから脱却する必要があります。
震災から丸5年を経て「今こそ福島の人に読んでほしい」と、ムヒカ前大統領について書かれた本を10冊「福島民友」 へ送ってきたのが倉本總さんです。 本当の意味での復興や豊かさというものを、 原発の傷跡残る福島の方々と共有したかったのではないでしょうか 。
ムヒカ前大統領は1935年5月20日生まれ K227 青い手 白い風 音6。倉本總さんは1934年12月31日生まれ K87 青い手 青い嵐 音9です。二人はともに「青い手」をもち、「白い風」と「青い嵐」の神秘キンの関係です。 前大統領のガイドキンは倉本さんのもっている「青い手」です。 それゆえ、 前大統領の思考を広めるような行動を具体的に起こしているように も感じられます。
あまりにも「明治の改暦」以降、日本は物質文明を取り入れ、一気に西洋化へと進んで来ました。 便利さや物質的な豊かさは手に入れたかもしれませんが、 失ったものも数知れず。どこかで流れを変えない限り、 どうすることもできない問題に日本そして世界各国もぶち当たって います。
真摯な姿勢で「ムヒカ語録」をどう生活化し、具体化するか、そろそろそんな研究がなされても良いのではないでしょうか。
越川宗亮 シンクロ通信 4月7日 より抜粋